日経平均株価の動き(無料版)
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(2025年4月18日に株の達人の会員サイトで掲載されたものです。)
4月7日は米国が関税発動し、日経平均は30700円まで売られました。その後90日の関税停止発表から、一気に3万4000円台に戻しました。まだ関税は停止の状態であり、関税発動の影響が燻り続けています。まだ業績予想発表前では株価の戻りは弱く、5月も戻り売り相場が続くと見ています。いったん崩れた相場は、余程の事がなければV字回復しません。短期決戦を期待した関税は、90日延期された事が上昇に転ずる時期を遅らせました。
日米の関税交渉は良い成果に導けるか。米中関税戦争は両者一歩も引きません。大国のメンツをかけた戦いは、相手が折れるかギブアップするまで戦うのだろうか。米中の兵糧はいつまで持つか。関税戦争の解決に、相場の立ち上がる時期がかかっています。好い交渉条件でも10%関税はかかってくる。景気減速へ、少しは影響は出ると考えられます。
米中関税の戦いが長引くと、失望と景気悪化が連想されます。そうなると、5月は需給悪化から相場の2段下げが心配されます。現在は下降基調の状況にあり、下げ止まる動きが出たと言えません。日米交渉の行方や、株式市場の下げ止まりが見られなければ、5月連休前に処分しておこうと言う投資家が増えるでしょう。
短期の相場の底入れでも、まだ半導体関連株(アドバンテスト)は、10日から25日移動平均線を下回る下降基調が続いています。まず半導体関連株(アドバンテスト)が、短期の10日から25日移動平均線を上回ってこなければ確認できません。上回る時が相場の反発時期を知るポイントです。
来週は、5月連休前で、2026年3月期業績予想が出揃っておらず、買う銘柄を選ぶだけの材料が出揃ってません。目先は売られ過ぎたリバウンド狙いで買われただけです。リバウンドが終われば処分売りに流れが変わります。5月連休明けの業績予想が出揃うまで見送りが安全と見てください。
個別株は、少しの銘柄は買われていますが、連休を前にして様子見です。テクニカル的には、大幅に売られた株、業績が良くても大きく売られた株、業績が良く下がらない株などが参考銘柄です。また底値立ち上がり銘柄、この大幅下落の中で下げない株も注目されます。5月連休明け、業績発表から銘柄を絞りたい。テーマ別「有望銘柄」もご参考に見てください。
2025年4月3週の東証プライム(1639銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、少し増加した。24年8月末635柄(225種85)に下降転換し→9月末570銘柄(225種81)→10月末569銘柄(225種89)→11月末587銘柄(225種81)まで減少局面が続く→12月末863銘柄(225種122)→2025年→2025年1月末871銘柄(225種122)→2月末698銘柄(225種98)→3月末717銘柄(225種86)→4月(10)402銘柄(225種57)→4月(17)466銘柄(225種59)と少し増えたが弱い。売りは続くか。4月の観察ポイントです。
4月3週の東証スタンダード(1578銘柄)も少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年1月末1233銘柄→2月末1136銘柄→3月末1158銘柄→4月末720銘柄→5月末584銘柄→6月末869銘柄→7月末737銘柄→8月末569銘柄→9月末430銘柄→10月末472銘柄→11月末620銘柄→12月末840銘柄→2025年1月末942銘柄→2月末934銘柄→3月末819銘柄→4月(11)377銘柄→4月(18)562銘柄と少し増加する。売りは続くか。4月の観察ポイントです。
4月3週のグロース市場(608銘柄)も少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年1月末301銘柄→2月末312銘柄→3月末295銘柄→4月末161銘柄→5月末151銘柄→6月末272銘柄→7月末262銘柄→8月末237銘柄→9月末190銘柄→10月末181銘柄→11月末231銘柄→12月末228銘柄→2025年1月末333銘柄→2月末291銘柄→3月末269銘柄→4月(11)154銘柄→4月(18)221銘柄と少し増加する。売りは続くか。4月の観察ポイントです。
4月3週の東証プライム(1639銘柄)も少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、24年8月末741銘柄(225種98)→9月末657銘柄(225種93)→10月末762銘柄(225種120)→11月末718銘柄(225種96)→12月末1008銘柄(225種136)→2025年1月末976銘柄(225種126)→2月末725銘柄(225種96)→3月末680銘柄(225種81)→4月(11)380銘柄(225種43)→4月(18)617銘柄(225種69)と少し増加する。売りは続くか。4月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、4万ドル台まで戻しましたが、チャート的に売られ始めたばかりで、まだ25日移動平均線を下回る下降局面です。引き続き、10日から25日移動平均線を下回る間は、下げ止まり確認が出来ていないと見てください。25日移動平均線を上回ってくれば、短期的に下げ止まりであり、リバウンド局面に向かいます。4月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も同じく、チャート的に10日から25日移動平均線を下回る下降基調の動きから、まだ下げ止まり確認は出来ていません。10日から25日移動平均線を上回ってくれば、短期的に下げ止まり確認の動きと言えます。引き続き、10日から25日移動平均線を下回る状態は、下降基調の戻り売りが続きます。4月の観察ポイントです。

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>
スタンダード指数も、暴落局面から、チャート的に大きく売り込まれた水準からリバウンドしましたが、こちらも10日から25日移動平均線を下回る下降基調に変わりありません。25日移動平均線を上回るまで、下げ止まり確認はできないと見てください。4月の観察ポイントです。

<ドル円 日足チャート>
ドル円相場の円高の動きは続いています。75日ボリンジャーバンド-2Σ(142円)に沿った円高の動きが加速しています。ボリンジャーバンド幅は下方拡大が続き、-2Σ(142円)から-3Σ(138円)のバンド幅で円高が進んでいます。引き続き、-2Σ(142円)に沿った動きが続くと130円台に入ります。
75日ボリンジャーバンド幅が下方拡大の間は、円高が進む動きと見てください。バンド幅が下方拡大し、大幅になってくると円高へ進むスピードが速くなります。しばらく-1Σ(147円)から-3Σ(139円)幅で大きく動きそうです。バンド幅が拡大が続く間は、円高が進むと見てください。4月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
4月2週の評価損率は、-13.32(4/11)と2週ボトムゾーンが続きました。まだ個別株の戻りが弱いと感じられます。3月まで高値警戒ゾーンが続いて一気に売られましたが、まだ個別株の戻りが弱い状態です。今週も戻りが続いたので、来週発表の4月3週の評価損率の数値は、少し改善したなら、5月連休を前にして売られやすくなります。
2025年の評価損率は、高値警戒の水準から始まり、1月-5.51%(1/31)→-5.28%(2/21)→-8.10%(3/7)→-7.23%(3/14)→-5.64%(3/21)→-6.57%(3/28)→-15.31%(4/4)→-13.32%(4/11)と4月は暴落からボトムまで下げましたが、戻りが弱い状態です。5月連休を控え、上値は重いか。4月の観察ポイントです。

<日経平均 月足チャート>
月足チャートで、60ヶ月移動平均線(下値支持線・30600円)で下げ止まり、安値から約3000円切り返し、大陰線から下ヒゲ陰線に戻しました。下ヒゲで戻しても、24ヶ月移動平均線(上値抵抗線・36200)は下回っています。24ヶ月移動平均線(36200円)を上回れなければ、また60ヶ月移動平均線(30600円)に向けて下げる動きです。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を下回る間は、下降基調の戻り売りです。
チャート的に24ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を下回り、60ヶ月移動平均線(30600円・下値支持線)まで売られたから、短期的には売られ過ぎの戻りから下ヒゲ陰線になっていますが、4月末を終わってみないと判断できません。24ヶ月移動平均線を下回る間は、戻り売り相場が続くと見る動きです。4月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
今週は半導体関連の税率を見直すと発表があり、買われました。赤沢大臣の訪米会談も好感されました。日足チャートでは、株価は10日移動平均線を上回るまで戻しましたが、25日移動平均線は上回れていません。半導体への関税は2転3転し、株価は戻り切れていません。25日移動平均線を上回れず、再度10日移動平均線を下回ると再下落に転じます。チャート的には、25日移動平均線を下回る状態は、下降基調と見る動きです。
他の指数、「124」東証小型株指数、「123」東証中型株指数、「122」大型株指数も、リバウンドから10日移動平均線を上回るまで戻しましたが、25日移動平均線は下回っています。引き続き、下げ相場の戻りと見る動きです。4月の観察ポイントです。
NOを言えない日米交渉。米中の関税戦争は長期戦か。NYダウ、NASDAQ指数は安値更新か。世界はどう動く。
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