日経平均株価の動き(無料版)
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(2025年10月31日に株の達人の会員サイトで掲載されたものです。)
高市内閣がスタートしました。長らく続いた緊縮財政から、積極財政に転換を発表。日経平均は7ヶ月連続上昇し、月間上げ幅が過去最大で、5万2000円台に乗せました。1984年から40年間に、7ヶ月以上連続高したことが7回あります。7ヶ月連続が3回・8ヶ月連続が1回。9ヶ月連続高は1989年バブル期・2005年リーマンショック前・2013年アベノミクスの3回でした。今年の12月まで続けば4度目になります。
過去の上昇期間を参考に見れば、7ヶ月から9ヶ月連続高でピークを付けていた事が分かります。この中で暴落に発展したのは、1989年(9連続)バブル崩壊・2000年(7連続)ネットバブル崩壊の2回です。リーマンショックは9ヶ月続いた翌年とタイムラグがあります。その他は2500円から5000円幅の調整で終わり、再上昇に向かいました。10月(今月)の上げ幅は+7400円幅まで伸ばし、過去に例のない上げ幅となっています。米国のAI関連に連れ高感がある。米国はエヌビディアとアップ2社で日本市場の時価総額を上回っています。この株価急騰は一部の株の暴騰から出来ている事から、警戒が必要です。
過去の上昇期間を当てはめて、10月でピークと考えるか、あと2ヶ月あると考えるか。このまま12月まで9ヶ月以上連続更新を続けるか。12月まで伸ばすと4回目の9ヶ月連続高となります。10月7ヶ月連続高でピークと見るか、年末12月に向け9ヶ月伸ばすか。11月の相場観察は、高値警戒をもって、上昇とピークの両面の観察が続きます。
高市内閣が積極財政を公言し、市場インパクトある分野としては、下水道・データセンター・半導体・防衛・レアアースなどが挙げられます。内需効果が期待できる業種と言えます。またトランプ大統領と交わした80兆円米国投資は、内部留保の多い企業が選ばれたか。国内の下水道など積極財政を続けるなら、関連産業が広がる効果はありますが、すでに株価が高い事が注意です。国民の手取りを増やす政策が後押しすれば、内需持続効果が期待できます。物価高対策のガソリン税率の廃止、社会保険料下げ、103万円のカベなど、実行できなければ失望されるでしょう。
立派な政策を掲げても、国民に豊かさが感じられなければ支持されない。高市内閣は、国民が豊かさを感じる政策を打ち出せるか。昨年から米が高騰し、物価高対策が近々の課題であり、都市不動産の高騰からインフレ対策が求められています。土地と株は双子の関係で動くもの、対策を失敗するとバブルにも暴落にもなる心配があります。新内閣の政策に期待しますが、目先は高値警戒の両面から観察が続きます。
これだけ大幅高しても、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は8月をピークに減り続けています。個別株では国策銘柄・主力株・材料株以外は恩恵が薄れています。2000年のネットバブル相場も一部の株だけで牽引し、バブルがはじけた後、株価は3年間下げ続けました。指数別では小型株→中型株指数の順に崩れ始める性質があります。市場の動きを早めに掴む観察ポイントです。
相場先導株(アドバンテスト)の半導体関連株が、上放れて上昇相場を一段高に押し上げました。半導体関連株が上昇基調を維持するが、高値警戒感が強まりました。三井金属、住友電工、フジクラ・ファーストリテイリング・ソフトバンクGなど、値ガサ優良株も上昇基調を維持しています。この様な主力株・値ガサ優良株が上昇基調を維持する状態は、日経平均の上昇基調は崩れにくいが、7ヶ月高で終わるか、年末に向けて9ヶ月連続高まで伸ばすか。観察ポイントです。
個別株では、高値圏の株が多い状態の中で、11月に中間決算発表を控えています。すでに高値の株が好決算を出しても高値です。それよりも、底値立ち上がり始めた株など、上げ始めた株から絞るのがリスクを下げます。この様な日柄整理が終わった出遅れ株・上げ余地を残している上昇銘柄から選ぶのが、下げリスクが少なく良いと考えます。基調別「有望銘柄」の絞り込みもご参考下さい。
2025年10月5週の東証プライム(1617銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、8月をピークに減り続けている。2025年1月末871銘柄(225種122)→2月末698銘柄(225種98)→3月末717銘柄(225種86)→4月末713銘柄(225種82)→5月末886銘柄(225種117)→6月末1012銘柄(225種134→7月末1279銘柄(225種169)→8月末1351銘柄(225種187)→9月末1283銘柄(225種177)→10月(23)1215銘柄(225種178)→10月(30)1018銘柄(225種170)と株高の中で減少した。増加は続くか・減少に転ずるか。11月の観察ポイントです。
10月5週の東証スタンダード(1566銘柄)も、8月ピークに減り続けている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2025年1月末942銘柄→2月末934銘柄→3月末819銘柄→4月末788銘柄→5月末964銘柄→6月末1119銘柄→7月末1286銘柄→8月末1294銘柄→9月末1145銘柄→10月(24)975銘柄→10月(31)767銘柄と株高の中で減少している。減少に転ずるか。11月の観察ポイントです。
10月5週のグロース市場(608銘柄)は、7月ピークに減り続けている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2025年1月末333銘柄→2月末291銘柄→3月末269銘柄→4月末276銘柄→5月末372銘柄→6月末433銘柄→7月末436銘柄→8月末410銘柄→9月末314銘柄→10月(24)215銘柄→10月(31)171銘柄と減少している。減少は続くか。11月の観察ポイントです。
10月5週の東証プライム(1617銘柄)も、7月をピークに減少している。日足ベースで売られている事が分かる。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2025年1月末976銘柄(225種126)→2月末725銘柄(225種96)→3月末680銘柄(225種81)→4月末802銘柄(225種93)→5月末1030銘柄(225種156)→6月末1149銘柄(225種159)→7月末1354銘柄(225種182)→8月末1342銘柄(225種186)→9月末1222銘柄(225種171)→10月(24)1078銘柄(225種169)→10月(31)826銘柄(225種151)と減少している。11月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは高値更新相場が続いています。チャート的に、10日から25日移動平均線を上回る状態から高値更新してきました。10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続きます。いつまで高値更新相場は続くか。11月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も高値更新相場が続く。チャート的に、10日から25日移動平均線(下値支持線)を上回る高値更新相場です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場が続きます。11月の観察ポイントです。

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>
スタンダード指数は25日移動平均線割れ後、25日移動平均線まで戻しましたが弱い動きです。10日移動平均線から25日移動平均線を上回り、上昇基調に戻せるか。25日移動平均線で戻り売られるか。弱い市場から売られる性質があります。11月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円チャートは、75日ボリンジャーバンド中心線を上回る円安基調を強めています。75日ボリンジャーバンドでは、+1Σ(150円)から+3Σ(154円)幅の円安で推移しています。+2Σ(152)以上を下回らない状態は強い円安で、+1Σ(150円)から+3Σ(154円)幅は円安基調が続くと見る推移です。
75日ボリンジャーバンド中心線(148円)は上向きで、+1Σ(150円)から+3Σ(154円)幅で円安基調を強めています。また75日移動平均線は200日移動平均線を上回り、円安基調を強めています。11月の観察ポイントです。

<日経平均 610評価損率・週足チャート>
日経平均が高値更新する中で、評価損率の数値は-8%(10月17日)で切り返しました。8月から-6%以上の高値警戒ゾーンが8週続きました。株価の大幅高のバブル型になりました。8月-5.41%(8/8)→-5.48%(8/15)→-5.54%(8/22)→-5.90%(8/29)→-5.96%(9/5)→-5.29%(9/12)と6週-5%が続き、前週から-6.22%(9/19)→-6.68%(9/26)→-7.75%(10/3)→-7.88%(10/10)→-8.97%(10/17)→-6.88%(10/24)と切り返しました。値動き荒い乱高下相場が続きそうです。
評価損率は、8月から高値警戒ゾーンでしたが、9月・10月と高値更新が続き、5万2000円に乗せました。株価上昇ほど評価損率は改善していません。7月から上昇が強まり、-6.56%(7/25)→-6.25%(8/1)→-5.41%(8/8)→-5.48%(8/15)→-5.54%(8/22)→-5.90%(8/29)→-5.96%(9/5)→-5.29%(9/12)と高値警戒ゾーンが続きました。9月から数値は高値を表し、-6.22%(9/19)→-6.68%(9/26)。10月から悪化し始めたが、株価は大幅高しています。-7.75%(10/3)→-7.88%(10/10)→-8.97%(10/17)と-8%悪化の中で、株価は大幅高が続いています。異常な株高形成に見えます。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
10月の月足チャートは、月間上げ幅が+7400円以上で過去最大ですが、個別株は売られています。株価は60ヶ月移動平均線+50%を上回る値上がりし、5万2000円に乗せました。急騰局面から大幅カイリの状態の高値ですが、急騰銘柄が崩れない間は崩れにくい性質が残るでしょう。また過去7回目の7ヶ月連続高の高値警戒感が強まり、12月まで過去最長の9ヶ月連続高まで伸ばすか。観察ポイントとなりました。
チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線から大幅に上回る強い上昇で大陽線に発展した。12ヶ月移動平均線から大幅+カイリの状態は、いつまで続くか。強い上昇局面と連続上昇期間の高値警戒ゾーンから両面の判断が続きます。11月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド+2Σを上回る強い上昇基調が続いています。株価水準的には、+2Σ以上が続く状態は高値警戒・強い上昇の2つのパターンの判断が続きます。10日から25日移動平均線を下回らない状態は上昇基調ですが、いつ調整に転じても不思議ではありません。75日ボリンジャーバンド+2Σを下回らない間は、強い上昇局面を維持します。
「124」東証小型株指数・「123」中型株指数・「122」大型株指数は、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場に戻しました。今週も10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場を維持しました。小型株・中型株指数がシッカリしている状態は、相場は崩れにくいでしょう。相場が崩れ始める時は小型株・中型株から下げ始めます。11月の観察ポイントです。

米国への80兆円投資は内部留保が潤沢な企業を指名か。5万円相場時代に入ったか。半導体バブル相場か。NYダウ高値更新相場いつまで続く。世界はどう動く。
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