株価移動平均2線カイリの見方・使い方
株価移動平均2線カイリとは長期移動平均線を基準に、短期移動平均線がどれだけ離れているかを見る指標です。
売買タイミング
株価移動平均2線カイリの向きが、ゼロ以下で下向きから上向きに転換した時買いタイミング、ゼロ以上で上向きから下向きに転換した時売りタイミングになります。
- 75日移動平均線と25日移動平均線のカイリ率が、12%~15%以上の場合、株価と大きく離れているため天井圏に近いと見ます。
- 75日移動平均線と25日移動平均線のカイリ率が、-15%以上の場合、株価は底値圏に近づいていると見ます。
2線カイリの見方は?
- 株価移動平均2線カイリがゼロを下回っている時は、短期移動平均線が長期移動平均線を下回っています。
株価移動平均2線カイリがゼロを上回っている時は、短期移動平均線が長期移動平均線を上回っています。
- 株価移動平均2線カイリがゼロの時は、短期移動平均線と長期移動平均線が交差している状態です。
株価移動平均2線カイリがゼロを下から上へと抜けた時、短期移動平均線と長期移動平均線がGクロスになっている状態です。
株価移動平均2線カイリがゼロを上から下へと割り込んだ時、短期移動平均線と長期移動平均線がDクロスになっている状態です。
- 株価移動平均2線カイリの向きの転換によって移動平均線の動向を判断します。
株価移動平均2線カイリがゼロを下回っている時に、下向きの場合は短期移動平均線と長期移動平均線の幅が拡大している状態です。
同線が下向きから上向きに転換した時は、短期移動平均線と長期移動平均線の幅が拡大から縮小に転換していますので、Gクロスの可能性があることを表します。
株価移動平均2線カイリがゼロを上回っている時に、上向きの場合は短期移動平均線と長期移動平均線の幅が拡大している状態です。
同線が上向きから下向きに転換した時は、短期移動平均線と長期移動平均線の幅が拡大から縮小に転換していますので、Dクロスの可能性があることを表します。
2線カイリの作成方法(計算式)
2線カイリの使用日数
日足:25日・75日
短期移動平均線 25日
長期移動平均線 75日
週足:13週・26週
短期移動平均線 13週
長期移動平均線 26週
執筆者紹介
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1.2万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2024年5月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数約3万人(2024年5月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。