7日移動平均線とボリンジャーバンドとRCIを組み合わせた売買手法
株価の勢いの変化や反転の目安、方向を判断できるボリンジャーバンドと短期の移動平均線を組み合わせてトレードに活用する方法をご紹介します。
一般的にはあまり組み合わせない方法ですが、トレンド転換が確認でき、特にスイングトレードに関しては有効なシグナルとなります。
また、RCIも使うことによって、さらにシグナルの精度を高めることが出来ます。
※それぞれの指標について、詳しくはコチラをご覧ください。
→ボリンジャーバンドの見方・使い方
→株価移動平均線の見方・使い方
→RCIの見方・使い方
トレンド転換を判断する
短期の移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせることによって、トレンド転換や売買ポイントが非常に明確になります。
特にボリンジャーバンドの拡大だけでなく、その前のトレンドの変化も読み取ることができます。
下図はボリンジャーバンドに7日移動平均線を組み合わせたチャートです。
株価が大きく上昇し始めるポイントでは、ボリンジャーバンド中心線と短期移動平均線がクロスしていることがわかります。
またその際に株価がボリンジャーバンドの上限を上抜けてくることで、バンドが拡大しながら上昇していく傾向となります。またバンドが拡大期でなくても、中心線と移動平均線がクロスするポイントが上昇転換となることもあります。
それに加えてRCIも高値圏(プラス80%以上)のまま上限まで振り切った状態が続くと、株価が短期間で上昇していく傾向となります。
また、ボリンジャーバンドが拡大傾向になっているときに、株価が短期移動平均線を下回ると株価は下がりやすくなります。ですので、株価が7日移動平均線を下回ったところは、転換ポイントだけでなく、利益確定にも使うことができます。
※動画が見られない方は https://youtu.be/mwTN6qNVNAc をご覧ください。
スイングトレードで活用する
20日ボリンジャーバンドと7日移動平均線で判断する売買ポイントは、順張りと逆張りの2種類があります。
逆張りのポイント
ボリンジャーバンドが拡大しながら株価が急落すると、7日移動平均線を下回った状態で下落していきます。
それがしばらく続いた後に、株価が7日移動平均線を上回ると、反発の買いポイントとなります。
これは、コロナショックなどの急落相場でも有効なテクニックになります。
また利益確定にはボリンジャーバンドの中心線とRCIを同時に見ながら、株価が中心線付近まで到達し、RCIが高値圏のプラス80%以上から80%ラインを下回れば利益確定します。
順張りのポイント
ボリンジャーバンドと7日移動平均線がゴールデンクロスすることで、上昇転換となる可能性が高まります。
このクロスのポイントを順張りの買い場とすることもできます。重要なのは、その後にボリンジャーバンドがバンド拡大しながら、株価が上昇していくことです。そのパターンになれば株価が7日移動平均線を上回ったまま上昇が続いていくでしょう。
またクロスしたポイントだけでなく、その後に上昇し始めたポイントで買いを狙っても問題ありません。
重要なのはバンドが大きく拡大する前の状態を見つけて、エントリーすることです。
※動画が見られない方は https://youtu.be/TyagyBx9TRI をご覧ください。
執筆者紹介
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1.2万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2024年5月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数約3万人(2024年5月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。
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