ローソク足の見方・使い方(2)~買いシグナル・売りシグナル
ローソク足で見る「買いシグナル」「売りシグナル」です。
→ローソク足の見方・使い方(1)~ローソク足とは
→ローソク足の見方・使い方(3)~足型で見る天井・底値
ローソク足の買いシグナル・売りシグナル
買いシグナルの例
なべ底![]() |
1~3ヶ月もみ合って、下値を切り上げるなべ型の転換です。ただし底値圏で何度も往来するので、上放れを確認して買いです。1~3ヶ月位上昇することが多いようです。 →なべ底・チャート解説 |
三川明けの明星![]() |
底値圏での「大陰線→下マド開けてヒゲも実体も短い陽・陰線(コマ足)→上マド開けて大陽線」の形で、目先買いシグナルとなります。 →明けの明星・チャート解説 |
三川明けがらす![]() |
黒三兵(三羽がらす)で突っ込んだ後の赤三兵でV型の転換を表します。出来高の増加が重要なチェックポイントです。 →赤三兵・チャート解説 |
たくり底![]() |
安値圏の下ヒゲが長く実体が短い陰線(陰のカラカサ)が現れると上昇転換を表します。また陽のカラカサでも勢力線といい転換を表します。 |
三空叩き込み![]() |
下落して三回連続で空(窓)を開けた形は転換を表します。 →三空叩き込み・チャート解説 |
陰の陰はらみ![]() |
比較的大きい陰線に小さい陰線がおさまっている型(はらみ)です。 最初の陰線の長い下ヒゲや翌日の陰線の下ヒゲは指し値の切り上がり、最後の短い陰線は下げ止まりと解釈され、その後の上昇転換を表します。 |
売りシグナルの例
三尊の別れ![]() |
釈迦・文殊・普賢の三菩薩が並んだ型を指し、天井を表します。最後の陰線で下落が明確になります。 →三尊・チャート解説 |
三川宵の明星![]() |
上昇局面での「大陽線→上マド開けてヒゲも実体も短い陽・陰線(コマ足)→下マド開けて大陰線」の形で、下降に転換するサインになります。 またコマ足の代わりに寄引同時線が出た場合は宵の十字星といい、より強い売り転換のサインとなります。 |
三兵三羽崩れ![]() |
三本目の上放れ陽線が、陰線で包まれて上げ止まり、黒三兵(三羽からす)で天井を表します。 |
はらみ![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日のローソク足が、その始値が前日の始値より高くかつその終値が前日の終値より低い場合は天井を表します。翌日が寄引同時線の場合は、さらに信頼できるサインとなります。 |
首つり線![]() |
高値圏で上放れて寄り付き、下押しするが、高値引けの下ヒゲの長い陽線(陽のカラカサ)は、下げ始まると脆いことを表します。ここで新規の買いは首つりものという意味です。 |
三空踏み上げ![]() |
上昇して三回連続で空(窓)を開けた形は転換を表します |
陽の陽はらみ![]() |
比較的大きい陽線に小さい陽線がおさまっている型(はらみ)です。 売り物が集中し、前日の始値よりは高く寄りついたが伸びきれず、前日より安く引けた型で転換を表します。 |
→ローソク足の見方・使い方(1)~ローソク足とは
→ローソク足の見方・使い方(3)~足型で見る天井・底値
◆執筆者紹介◆
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2021年1月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数2.25万人以上(2021年1月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。