ローソク足の見方・使い方(3)~足型で見る天井・底値
天井圏や、大底圏で見られるローソク足の型を紹介します。
→ローソク足の見方・使い方(1)~ローソク足とは
→ローソク足の見方・使い方(2)~買いシグナル・売りシグナル
大底・天井圏で見られるローソク足
大底圏に多い足形
赤々上げの法則![]() |
底値圏で陽線が出現した翌日、その終値が前日の終値より高い陽線が現れた場合で、強い買いシグナルとなります。3本で「赤三兵」と呼ばれます。 →赤三兵・チャート解説 |
たすき![]() |
底値圏で陰線が出現した翌日、始値が前日の始値より低いが、終値は前日の始値より高い陽線が現れた場合は、買いシグナルとなります。 |
つつみ![]() |
底値圏で陰線が出現した翌日、それを包み込むような大きな陽線が現れた場合で、「抱きの一本立ち」と称され、買いの重要な決め手となります。 |
さしこみ![]() |
底値圏で陰線が出現した翌日、始値が前日の終値より低いが、終値は前日の終値より高い陽線が現れた場合、上昇転換の予兆です。 |
捨子線![]() |
底値圏で陰線が出現した翌日、それより下において、十字星または極星が現れた場合は大底入れと見ることができます。 「明けの明星(十字星)」と称されます。 →明けの明星・チャート解説 |
極星の並び![]() |
底値圏で、陽線または陰線の極線(ごく短い線)が多く出現した場合、転換近しを暗元します。 |
下げの窓埋め![]() |
底値圏で陰線が引けた翌日、窓を開けて寄り付き、下落して陰線で引けたが、次の日この窓を埋める陽線が現れた場合、上昇転換のサインです。 ※窓とは、2つの陽線または陰線の値幅の開いている部分をいいます。 |
天井圏に多い足形
かぶせ![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日、始値が前日の終値より高い陰線が現れた形です。 前日までは買い勢力が強い状態で陽線となるが、当日は陰線となり、売り勢力が買い勢力を上回ったことを表し、当日終値が前日陽線中値を下回った場合は、売りシグナルとなります。 |
捨子線![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日、十字星または値幅が1~2円程度の極星が現れた場合は天井と見ます。 「宵の明星(十字星)」と称されます。 |
陽線一発下抜き![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日、終値が前日の始値より低い陰線が現れた場合は下降転換のサインです。 |
はらみ![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日、その始値が前日の始値より高くかつその終値が前日の終値より低い足が現れた形は、上昇基調が一服したことを表します。 |
黒々下げ法則![]() |
高値圏において陰線で引けた翌日、さらにそれより下げた陰線が現れた場合、下降転換のサインです。 |
黒々のかたまり![]() |
高値圏において陰線で引けた翌日、陰線の極星が現れ、次の日には2日前の陰線より下げた陰線が現れた場合、下降転換のサインです。 |
上げの窓埋め![]() |
高値圏において陽線で引けた翌日、窓をあけて寄り付き、続伸して引けたが、次の日陰線が現れこの窓を埋めた場合、下降転換のサインです。 |
→ローソク足の見方・使い方(1)~ローソク足とは
→ローソク足の見方・使い方(2)~買いシグナル・売りシグナル
◆執筆者紹介◆
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2021年1月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数2.25万人以上(2021年1月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。