決算発表に向けて高収益で割安な優良株の見つけ方




これから第2四半期の決算発表が本格化してきますが、この時期に注目しておきたいのが、業績が好調で収益性も高く、それでいて株価に割安感のある銘柄です。

決算発表では、売上高や利益が市場予想を上回ることで株価が大きく上昇する銘柄もあります。特に業績が安定して伸びている企業は、決算発表後に改めて評価されることも多いため、事前にチェックしておくことが重要です。

そこで今回は、増収増益に加えて収益性や割安性にも注目し、優良銘柄を探すための条件について解説します。

今回は株の達人の銘柄選択機能を使って、割安な優良株を探す条件を作っていきます。まず業績面では、今期の通期予想を基準として、売上高、経常利益、純利益がそれぞれ前期比5%以上増加していることを条件とします。

単に売上高が増えているだけではなく、経常利益や純利益も増加していることがポイントです。売上高が伸びていても利益が減少している企業では、原材料費や人件費の増加などによって収益性が悪化している場合があります。そのため、売上高と利益がそろって増加している企業を選ぶことで、業績が順調に拡大している銘柄を見つけやすくなります。

さらに今回は、売上高経常利益率が10%以上という条件も加えます。これは売上高に対して経常利益がどの程度あるかを示す指標で、10%以上あれば収益性が比較的高い企業といえます。売上高が大きくても利益率が低ければ、コストの増加などによって業績が悪化しやすくなります。利益率の高い企業は、それだけ収益を生み出す力があるため、業績面での評価にもつながります。

また、自己資本利益率を示すROEについても10%以上とします。ROEは企業が自己資本を使ってどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。一般的にROEが高い企業は資本効率が良く、国内外の機関投資家からも評価されやすい傾向があります。特にROEが2桁以上ある企業は、資本効率の面でも一定の評価ができるため、今回の条件に加えています。

ここまでの条件では、増収増益で収益性も高い企業を選ぶことになりますが、業績が良いからといって必ずしも株価が割安とは限りません。そこで今回はPER(株価収益率)を15倍以下とします。PERは企業の利益に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標です。業種によって適正な水準は異なりますが、PERが15倍以下であれば、利益水準に対して株価が比較的低く評価されている銘柄を探すことができます。

つまり、今回の条件では、売上高、経常利益、純利益がそれぞれ5%以上増加し、売上高経常利益率とROEが10%以上、さらにPERが15倍以下という銘柄を対象としています。

実際に東証の全銘柄を対象に調べてみると、4,000銘柄以上の中から38銘柄まで絞り込むことができました。これだけ条件を厳しくしても、一定数の銘柄が残っていることがわかります。こうした銘柄は、決算発表に向けて注目しておきたいところです。もともと業績が好調で利益率も高いため、決算発表でさらに良い内容が確認されれば、それをきっかけに株価が上昇することもあります。

また、全体相場が下落している局面では、業績の良い銘柄まで売られてしまうことがあります。特に地合いの悪化によって株価が大きく下落した場合、こうした増収増益で割安感のある銘柄は、買い場を探す対象として注目できます。

決算発表の時期は株価の変動が大きくなりやすいため、決算をまたいで保有する場合は注意が必要です。ただ、今回のように業績や収益性、割安性を重視して銘柄を選んでおけば、決算発表後の株価の動きも含めて投資対象を探しやすくなります。特に全体相場が不安定な時期には、業績が良くても売られている銘柄がないか、日頃からチェックしておくことが大切です。

今回はこのような決算発表に向けた増収増益で高収益、さらに割安感のある優良銘柄の探し方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。