今回は、月足チャートを使って大底圏にある銘柄の特徴と、そうした銘柄をどのように見つけていくかについて解説します。
実際に例として挙げられたのは、LINEヤフー(4689)です。この銘柄は日足では2023年10月頃から移動平均線を上回る動きを見せ、現在も上昇トレンドが継続しています。この日足の動きについて、月足チャートで確認していくと、より長期的な視点でのトレンドの転換点が分かりやすくなります。
使用しているチャートは株の達人の月足チャートで、60ヶ月(5年)の移動平均線を中心に、そこから下に30%・50%の位置にあるエンベロープが表示されています。この水色とオレンジのラインは、テクニカル的に株価が底打ちしやすい水準を示す目安となります。
特に、60ヶ月移動平均線からマイナス30%〜50%の水準は、過去の動きを見ても大底圏となることが多く、そこからの反発が長期の上昇トレンドに発展するケースが見られます。月足で見てそのような水準にある銘柄は、日足でも移動平均線の上昇トレンド転換が確認されやすくなります。
そのため、大底圏の銘柄を探す際には、まず月足に切り替えて過去に下げ止まった水準に近いかどうかを確認し、さらにエンベロープラインの位置を参考にすることで、売られすぎ水準を視覚的に把握することが可能になります。
株の達人では、こうした月足チャートを活用したスクリーニング機能も充実しており、特に「底値から立ち上がり銘柄探し」といった条件を用いることで、60ヶ月移動平均線より下方に大きく乖離した株価の銘柄を抽出できます。
この条件には、月足で直近が陽線となっていることや、オシレーター指標の反発も組み込まれており、まさにこれから反転の兆しを見せている銘柄を効率よく絞り込むことが可能です。スクリーニング結果は市場別に絞ることもでき、東証プライム市場だけに限定することも可能です。
今回はこのような月足で見る大底圏銘柄の見つけ方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。