今回は「上値が軽く、上昇を継続している増収増益かつ高配当銘柄」の見つけ方について解説します。現在、市況全体の動きがやや鈍い中でも、高値を更新しながら堅調に上昇している銘柄は一定数存在しています。こうした銘柄の多くは、業績がしっかりと増収増益基調にあり、なおかつ高配当という特徴を持っている場合が多いです。
こちらは東急建設ですが、通期で増収増益、かつ配当利回りが4%以上あります。また株価も右肩上がりで最高値更新しており、非常に強いトレンドとなっています。
今回は、スクリーニングツール「株の達人」を活用して、こうした銘柄を選別する条件を実際に作成していきました。まずは、売上高・経常利益・純利益のいずれも前年同期比で増加している銘柄、すなわち「増収増益」の条件を設定します。次に、配当利回りについては4%以上という基準を加えました。これによって、安定的なインカムゲインも期待できる銘柄が対象となります。
さらに、株価のトレンド面にも注目します。25日移動平均線および75日移動平均線を株価が上回っていることを条件に加えることで、現在進行形で上昇トレンドにある銘柄に絞り込みます。また、流動性の観点から25日平均出来高が20万株以上という基準も設け、売買がしやすい銘柄に絞りました。
これらの条件をすべて設定したうえでスクリーニングを実行すると、約4,000銘柄の中から39銘柄まで絞り込むことができました。例えば、トヨタ自動車(7203)などの銘柄も対象として簡単にピックアップできます。こうした銘柄は日経平均と比較しても上値が軽く、強い上昇を続けているケースが多いです。
今回はこのようなスクリーニング条件の作成と銘柄の選び方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。