決算時期に上がりやすい好業績・高ROEの優良銘柄を見つける方法

決算時期において株価が上昇しやすい銘柄には、いくつかの共通した特徴があります。特に「好業績」かつ「上昇トレンドを継続している銘柄」は、決算発表をきっかけにさらに強い値動きを見せることが多いです。今回は、そのような銘柄の特徴と見つけ方について解説します。

まず決算期には、好材料が発表されることで株価がギャップアップして上昇する銘柄が増えます。しかし、実際には「もともと決算で上がりやすい銘柄」というものも存在します。こうした銘柄は通期で業績が好調であり、売上高や純利益が前年同期比で5%以上伸びているケースが多いです。特にROE(自己資本利益率)が高く、増収増益を続けている企業ほど投資家からの注目度が高く、結果的に株価も上がりやすい傾向があります。

このような優良銘柄は、株価トレンドも安定しており、25日移動平均線や75日移動平均線を上回って推移していることが多いです。決算で好材料が出ると、さらに上昇を加速させることが少なくありません。外国人投資家もROEが2桁(10%以上)の企業を重視する傾向があり、安定した成長と資本効率の高さが評価されます。

こうした銘柄を効率的に探すには、「株の達人」のバージョン7に搭載されている銘柄選択機能を活用するのがおすすめです。この機能では、さまざまな条件を設定してスクリーニングを行うことができます。たとえば、売上高・経常利益・純利益のすべてを前期比5%以上の増加と設定し、ROEを10%以上、PERを30倍以下に絞り込むと、好業績で割高感の少ない銘柄を抽出できます。

さらに、株価が25日線と75日線を上回っていること、25日平均出来高が20万株以上あることなどを条件に加えることで、実際に上昇トレンドを形成している銘柄を見つけることが可能です。このように条件を設定してスクリーニングを実行すると、全上場銘柄約4,000銘柄の中からおよそ50銘柄程度にまで絞り込めます。

決算時期は特に、業績の良い企業ほど株価の上値が軽く、高値更新するケースが増えてきます。今後の決算発表シーズンに向けて、こうした条件を活用し、上昇トレンドに乗りやすい銘柄を選定していくことが有効です。今回はこのような決算期に上昇しやすい優良銘柄の見つけ方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。