上昇トレンドが継続している増収増益・優良銘柄を効率よく見つける方法

今回は、株の達人を活用して、安定的に上昇トレンドを形成している銘柄を効率よく見つける方法について解説します。単に株価が上がっている銘柄を探すのではなく、業績面とテクニカル面の両方から条件を絞り込み、長く続くトレンドを持つ優良銘柄を抽出する考え方がポイントになります。

こちらは株の達人の銘柄選択の画面となりますが、まず重視するのは業績面です。売上高、経常利益、純利益がいずれも通期ベースで増加していることを条件にすることで、企業の成長力がしっかりしている銘柄に絞り込みます。目安としては、それぞれが前年比で一定以上増加している状態を想定し、今期予想ベースでも増収増益が見込まれている企業を対象とします。これにより、一時的な材料や思惑ではなく、実態として業績が伸びている銘柄を選別できます。

次に注目するのがROEです。自己資本に対してどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標で、ROEが高い企業は資本効率に優れ、機関投資家や外国人投資家からも評価されやすい傾向があります。一定水準以上のROEを条件に加えることで、収益力の高い企業をさらに絞り込むことができます。

こうしたファンダメンタルズ条件に加えて、テクニカル面の確認も欠かせません。特に重要なのが移動平均線の位置関係です。短期線、中期線、長期線がきれいに上から順に並び、全体として右肩上がりの形になっている銘柄は、上昇トレンドが継続している可能性が高いと考えられます。株価自体も短期の移動平均線を上回っている状態であれば、トレンドの勢いが維持されていると判断しやすくなります。

銘柄選択の機能を使うことで、これらの条件を組み合わせることで、増収増益かつROEが高く、移動平均線が上昇トレンドを示している銘柄群を効率よく抽出できます。実際に抽出された銘柄については、個別にチャートを確認し、トレンドの強さや形状をチェックしたうえで、業績内容も改めて確認することが大切です。条件に合致していても、すべてが同じ強さのトレンドとは限らないため、最終的な判断はチャートと業績の両面から行います。

市場全体が冴えない局面でも、業績とトレンドの両方がしっかりしている銘柄は存在します。こうした銘柄を効率よく見つけるために、条件を組み合わせたスクリーニングを活用することは非常に有効です。今回はこのような上昇トレンド銘柄の見つけ方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

上昇トレンドが継続している増収増益・優良銘柄を効率よく見つける方法