今回は、株価が上昇しやすい出来高急増銘柄の特徴と、その具体的な見つけ方について解説いたします。決算発表シーズンになると、好決算や上方修正、増配、自社株買いなどの材料をきっかけに、出来高を伴って株価が上昇する銘柄が増えてきます。出来高が増えるということは、その銘柄に対する市場の注目度が一気に高まったことを意味します。普段と比べて売買が活発化している状態は、それだけ参加者が増えている証拠でもあります。

たとえばトヨタ紡織(3116)では、決算発表当日に出来高が急増しました。内容を見ると、10~12月期は24%減益と一見ネガティブにも見えます。しかし、通期ベースでは堅調であり、四半期ベースでも営業利益や経常利益は2桁増益となっていました。この点が評価され、前日が陰線だった流れから切り返す形で株価は上昇しました。
ここで重要なのは、「必ずしも強烈なサプライズ決算でなくてもよい」という点です。出来高が急増し、かつ前日比で株価が上昇していれば、それは需給の変化、つまり相場の転換シグナルになることがあります。
決算当日や翌日は出来高が最も膨らみやすいですが、翌日にやや減少したからといって悲観する必要はありません。大切なのは、材料が出る前の平常時と比べて、出来高が高水準を維持しているかどうかです。絶対的な出来高の数値よりも、「通常時より多い状態が続いているか」がポイントになります。平常時を上回る出来高が続いていれば、その銘柄は活況相場に入っていると判断できます。
銘柄を探す際には、「前日比で株価が上昇していること」「出来高が前日より大幅に増えていること」という2点を軸にすると効率的です。

株の達人では、こうした出来高急増銘柄を簡単に抽出できます。標準条件の中にある「出来高急増注目銘柄」を読み込むと、「前日比3%以上上昇」「出来高が前日比3倍以上」という条件が自動的に設定されます。日付を当日に設定すれば、ザラ場中でも急動意銘柄を抽出可能です。
特におすすめなのは、後場の時間帯です。寄り付き直後は当日の出来高がまだ十分に積み上がっていないため、条件に合致する銘柄が少なくなりがちです。後場であれば、出来高の傾向がある程度見えてくるため、精度の高い抽出ができます。
決算発表シーズンは、短期トレードのチャンスが広がる時期でもあります。出来高という客観的な指標を活用することで、効率よく有望銘柄を絞り込むことが可能になります。今回はこのような出来高急増銘柄の特徴と効率的な見つけ方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

