今回は、売買タイミングが比較的分かりやすいテクニカル指標であるパラボリックの見方について解説します。チャート上でローソク足に沿って点線のように描かれている指標がパラボリックで、正確にはパラボリック・タイム・プライス・システムと呼ばれています。ローソク足に追随する形で放物線を描くのが特徴です。

この点線はSAR(ストップ・アンド・リバース)と呼ばれ、位置が切り替わることで株価の方向転換を判断する目安になります。株価が上昇傾向にあるときはSARがローソク足の下側に位置し、日々ローソク足に沿って上昇していきます。反対に、ローソク足がSARを下抜けると、今度はSARが上側に切り替わり、株価が下方向へ向かいやすい状態を示します。
このSARの位置は、ストップロスや利確ポイントとして活用することも可能です。売買タイミングを考える際には、SARがローソク足に近づいてきたときに「そろそろ転換する可能性がある」と意識し、実際に位置が切り替わった当日をエントリーのタイミングとするのが基本的な考え方になります。
ただし、パラボリックには注意点もあります。実際には株価がある程度反転してから切り替わるため、どうしても上昇の初動や下落の初動を完全に捉えることは難しく、結果として利益幅が小さくなりやすい傾向があります。また、持ち合い相場ではSARが頻繁に切り替わり、だましが多くなりやすい点にも注意が必要です。
特に、SARが短期間で何度も切り替わるような地合いでは、パラボリックはあまり機能しません。一方で、ある程度下落期間が続いたあとにSARがしっかりと切り替わった場面は、比較的上昇につながりやすいタイミングといえます。
それでも、パラボリックの最大の利点は、売買タイミングが非常に明確で分かりやすい点にあります。これから株価が上昇する可能性がある場面で、はっきりとシグナルが出るため、テクニカル分析に慣れていない方でも判断しやすい指標といえます。

パラボリックは株の達人の銘柄選択のスクリーニングにも活用できます。標準条件の中に「【買い】パラボリック転換」という項目があり、これを使うことで、ちょうど買い転換した当日の銘柄を抽出することが可能です。さらにRCIなどの条件を組み合わせることで、株価がある程度下落したあとに反転した銘柄を見つけやすくなり、だましを減らす工夫もできます。
このように、パラボリックはタイミングの見やすさを活かして、売買判断だけでなく銘柄選択にも応用できる指標です。上手く組み合わせることで、効率的に注目銘柄を見つけることが可能になります。今回はこのようなパラボリックの見方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

