日経平均株価は40,000円の節目の手前でやや上値が重い展開となっています。今回は移動平均線のゴールデンクロスで見る買いポイントについて解説いたします。
移動平均線のゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けるときに発生するパターンです。逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回る場合は「デッドクロス」と呼ばれ、売りのシグナルとして知られています。
例えば、25日移動平均線と75日移動平均線を使った場合、25日線が75日線を上抜けるとゴールデンクロスとなり、株価が上昇する可能性を示唆します。逆に25日線が75日線を下抜けるとデッドクロスとなり、下落傾向に入ることが多いです。このため、ゴールデンクロスを確認したタイミングで買い、デッドクロスを確認したタイミングで売るといったシンプルな売買判断を行うことができます。
しかし、ゴールデンクロス直後に株価が急上昇することも多いため、より早いタイミングでエントリーしたい場合には、さらに短い期間の移動平均線を組み合わせることもお勧めです。たとえば、75日線に対して10日線を用いると、25日線よりも早くゴールデンクロスを確認できるため、上昇トレンドの初期段階でエントリーしやすくなります。
実際に75日線と10日線の組み合わせを見てみると、25日線と75日線のクロスよりも早く上昇のサインを捉えることができることが分かります。この方法を用いることで、75日線を超えてくる直前のタイミングでエントリーでき、中長期的な上昇の初動を捉えられる可能性が高まります。ただし、10日と75日線のクロスを確認した後でも、株価が再び下落するリスクもあるため、長期の移動平均線の位置や全体のトレンドを合わせて確認することが重要です。
移動平均線を使ったエントリーポイントを探すためには、株の達人の銘柄選択機能を使って条件に合った銘柄を見つけることが有効です。例えば、株価スクリーニングの画面で10日線と75日線のゴールデンクロスを条件に設定することで、現在上昇傾向に入り始めている銘柄をピンポイントでピックアップすることができます。
株の達人の銘柄選択機能では、こうした移動平均線の設定を簡単に行えるだけでなく、実際のチャートを見ながらクロスのタイミングを確認できる機能も備えています。このような機能を使って、自分の売買スタイルに合ったエントリーポイントを見つけていくとよいでしょう。
このような移動平均線のゴールデンクロスについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記の動画をご覧ください。具体的なチャートの例を交えながら、わかりやすく解説していますので、より理解を深めることができます。