MACDは、多くの投資家が利用している代表的なテクニカル指標の一つです。特に株価が1か月以上にわたって下落した後の底打ち局面を判断する際に有効であり、75日移動平均線や200日移動平均線付近で下げ止まるタイミングを見極める際にも活用されています。
MACDは12日と26日の移動平均線をもとに算出されるMACDラインと、9日移動平均のシグナル線で構成されており、この2本のラインがゴールデンクロスすることで上昇転換のサインとして利用されます。しかし、MACDはダマシが比較的少ない一方で、シグナルが出るまでに時間がかかるという弱点があります。ゴールデンクロスが確認できた頃には、すでに株価が大きく上昇してしまっているケースも少なくありません。

そこで重要になるのがMACDヒストグラムです。ヒストグラムはMACDラインとシグナル線の差を棒グラフで表したもので、この動きを見ることでゴールデンクロスが近づいていることを一足早く把握できます。ヒストグラムがマイナス圏からゼロラインへ向かって上昇し始めると、MACDとシグナル線が接近していることを示しており、底打ちが近づいている可能性が高まります。
そのため、MACDが実際にゴールデンクロスするまで待つのではなく、ヒストグラムが下げ止まり、上向きに変化してきた段階から注目することが重要です。株価が下落を続けている間はヒストグラムもマイナス圏で低い水準が続きますが、徐々にゼロラインへ近づき始めると、相場の流れが変わり始めている可能性があります。この変化を早めに察知することで、MACD単体では遅れがちな売買タイミングを補うことができます。
このように、MACDはゴールデンクロスやデッドクロスだけを見るのではなく、ヒストグラムと組み合わせて活用することで、より早いタイミングで相場の変化を察知しやすくなります。底打ち局面の判断精度を高めるためにも、両方をセットで確認する習慣を身につけることが大切です。
今回はこのようなMACDとヒストグラムを活用した株価の底打ちの見極め方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

