東証1部 8411 みずほのリクエスト分析

「米国債の金利が上昇してきました。今後、中長期での保有を考えており、目先の動きはあまり気にしていませんが、3~5年で2倍くらいの値上がりを期待しているところです。出遅れていた銀行株の買い場がようやく来ている?と思いますが、分析をよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

1月31日のFOMCの内容がややタカ派寄りだったことから米国10年債利回りが上昇したことで、銀行株や生保・リース関連株などには追い風と見られていました。しかし、先週末の米国雇用統計で、平均時給が高い伸びを示したことから米国の10年債金利が急上昇。

ご覧のように(上図)、これまでの高値水準を上抜け2.84%を示現。3%台が視野入りしています。しかし、急激すぎる金利上昇は、かえって市場のセンチメンタルを悪化させる結果となり本日の日経平均株価は、米国株の大幅安を受けて全面安となりました。
このことから、長期目線でも今後の米国金利の動向と米国株式の動きには注意を払う必要があることがまず言えます。

それでは、みずほの週足チャートを見てみましょう。

各種移動平均線は収斂し、ボックスでの推移となっています。下値では、今のところ26週移動平均線と50週移動平均線が下値支持線として機能してしますが、この水準を下抜けするようであれば、ボックス下限水準までの下げを下値目処と考慮しなければなりません。3年~5年という長期スタンスであるということですが、長期チャートでは方向感は捉えづらい状況です。年央から年末までに、ボックス上限水準を超える上昇がみられるか否かが焦点となります。大型株ですので、2倍・3倍という数字を議論することは難しいとことです。

しかしながら、連結PERは0.6%と低水準。また、配当3.6%は魅力的な値です。
株価は割安ですので、下振れリスクには気を付けながら取組みましょう。

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