東証1部 6409キトーのリクエスト分析

「チェーンブロックのメーカーで、米国トランプ政権下での公共事業の拡大により業績好調のようなので、買いたい銘柄ですが、2月中旬に短期的な急騰してしまい、今買うと高値掴みしそうで躊躇しています。信用残は圧倒的に売り残が多いので、好業績が継続されれば、踏み上げ狙いで買いたいのですが、アドバイス頂ければ嬉しいです。」と、リクエストいただきました。

それでは、長期の月足チャートを見てみましょう。

上場時近辺で付けた高値を超え、この高値水準は維持している状態です。
上にしこりはない状態といえますが、株価は6ヶ月移動平均線から大きく上離れしており、高値警戒感も台頭しています。強ければ上げ余地を残している場合もありますが、ここからは高値保合いからの急調整といったリスクが高くなりますので中長期目線では買えない水準です。

続いて、日足チャートをみてみましょう。

75日移動平均線(水)は上向き、かつ株価は25日移動平均線(緑)を下値支持線に上昇基調を続けてきましたが、直近の動きを確認しますと、高値での保合いが続いたことから10日移動平均線(桃)短期線が下向きはじめ、これが上値の抵抗となっています。
通常は、株価が25日移動平均線を下値支持線に上昇を続けている間は押し目買いも検討できますが、目先ローソク足の陰線が目立っており、戻り売りが上値を重たくしていますので、やはり買いは見送りでしょう。ボックスの高値を試す仕掛け的な動きがあれば、出来高の薄さ故に、短期的に吹く可能性もありますが、注意も必要です。
継続保有には出来高の増加が必要でしょう。

一方、ご指摘のように業績は堅調のようです。
日本国内では、国内・輸出ともに足元ではインフラ関連に加え、民間設備投資が堅調。
米国では、経済政策に対する期待感の高まりから設備投資需要が堅調に推移したことが好材料視されています。地域別セグメントを確認しますと、日本・米国で構成比はほぼ80%を占めていますので、東証小型の銘柄ではありますが、米国経済の行方や日経平均の動きも確認しながら取り組みましょう。

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