東証1部 4997 日本農薬のリクエスト分析

「いつもお世話になっております。日本農薬を2015年8月@1000円買 塩漬けで持っています。ADEKA(4401)がTOB及び第三者割当増資による連結子会社化すると発表。TOB価格は1株900円と損切りしようかと思っていたところにこのニュース! 900円までの戻りを期待しそこまで待った方がいいでしょうか。また、欲を出して1000円超えもなどの妄想も許されるでしょうか。よろしく分析お願い致します。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

今回のTOBのニュースで、ここ数年のボックス相場を上抜けました。これにより、チャートは底固めから上値模索の展開と見えます。

ただ、発表されているTOB価格は900円ですが、今回は日本農薬の上場廃止をするためのものではなく、また一部買付なのでTOB価格よりも低い位置に株価がサヤ寄せをしてくると考えます。

また、買付予定数の上限は1205万6049株ですが、それを上回る売り物が出ればTOBは終了となり、徐々にTOB前の水準に戻るとの思惑が台頭しますと、その前に少しでも高い価格で売ろうとする向きが売りを急ぐ可能性もあるでしょう。

TOBに応じるか応じないかは株主が選択できます。
ただ、手続きがやや面倒なのと、時間がかかりますし900円で売れないリスクもあります。
今回、日本農薬の上場は維持する方針のようですので、TOBに応じずに市場で売ってももちろん構いません。

これまで株価は横ばいで底を這っていて、損切りまで覚悟されていたようですので、せっかくの好機です。市場のタイミングを見て早めに処理さえるのがよいかと思います。

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