東証1部 2296 伊藤ハム米久ホールディングス のリクエスト分析

「いつも参考にさせてもらっています。株価が合併当初の頃の価格に下がってきたので、購入を考えているのですが、今後の予想を教えていただけないでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

株価移動平均線は、短期線である10日移動平均線を下に中期線、長期線と順に上に並んでおり、株価は10日・25日移動平均線を下回る典型的な下降基調です。

ご覧のように株価が25日移動平均線に接近する場面では戻り売りが台頭し、同線が上値の抵抗線となっていることが分かります。

チャートが下降基調であるために、下段のRCIを見てみても70~80以上は売り場として機能しています。しばらくは、10日~25日移動平均線が上値抵抗線となり、戻れば売られ易い相場展開が続きそうです。

上段の転換足を見てみてみも、陽線より陰線が目立ちます。陰転で下落を狙う方が有利な状態が続いていますので、買いは見送りでしょう。

週足チャートを見てみますと、ご指摘の通り上場時の安値706円を伺う展開となっています。

目先は、この706円を維持できるがどうかが下値のポイント。割れるようだともう一段の下げを想定しなければならないでしょう。

ここのところ、足元の業績は良くありません。国内大手証券の投資判断引き下げや、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の下方修正。調達コストの上昇や米国市況の伸び悩みなど、とりまく環境もいいとは言えません。

また、現在調査中としている台風21号や北海道胆振東部地震の影響が、連結業績に及ぼす影響はどの程度のものなのか、追って出てくるニュースにも今は注意したいところです。

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