東証1部 8154 加賀電子のリクエスト分析

「進捗率から見て、通期の上方修正の可能性が高いと思います。ここのところ、随分と売られていますが、今後の動きはどのように見ればいいでしょうか。75日線も下回って来ているので、少し心配しています。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

ご指摘のように75日移動平均線割れとなり同線が上値の抵抗となっています。
今後、戻りが入るもこの水準が重いようですと約5ヵ月間続いた上昇トレンドの売り場となります。信用倍率も4.5と、売り方にも狙われやすいチャートの形状ですのでテクニカルや需給的には下振れや戻り売りに注意が必要です。

これより下のポイントは、まずは11月8日開けた窓(2237円~2290円)となります。
ここは、好調な進捗にもかかわらず通期業績予想を据え置いた決算発表を受け上昇した日ですが、現状この上昇分をほぼ消しています。まずは、この水準が下値支持線として機能するかに注目しながら取り組みたい局面です。

先日業績の情報修正したアドバンテスト(半導体関連)も、本日は軟調となっており、好業績でも伸びない背景には、中国の景気動向や中東地域の地政学的リスク、為替の円高進行など外部環境要因が見え隠れします。

加賀電子も2月6日に決算発表が予定されていますので、予想通りの結果であれば失望売りにも注意が必要です。

決算を通過し、必要な需給の調整を完了して早期に75日移動平均線を回復でるか注目です。

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