東P 7733オリンパスのリクエスト分析

「中期買い2850円1000株:今期来期高業績予想で期待しています。分析よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、月足チャートを見てみましょう。

テクニカル的には株価が60ヶ月移動平均線(桃色)から+50%(緑色)以上上回っている強い上昇基調の状態です。
目先は6ヶ月移動平均線(黒色)を下値支持線に上昇を続けています。
株価水準が高いため警戒が必要ですが、株価が6ヶ月移動平均線を上回っている間は上昇トレンドが続きます。ただし、6カ月線を下回ったら下降転換に注意です。
6カ月線は現在2850円水準にありますので、調整が入れば利益分が飛んでしまう位置にあることは想定しておきましょう。

注意点としては11月11日に決算発表が控えています。
決算発表を待つか、その前で手堅く利確しておくかを考えておく必要があります。
保有されている水準からすると、現在も十分な含み益がある状態ですので一旦利食いをいれてもよいかと思いますが、発表を待つ場合は以下の点を考慮しておきましょう。

2022年5月11日公表の「2022年3月期決算短信」では想定為替レートが1米ドル=134.39円、1ユーロ=139.53円、1人民元=20.12円でした。
現在の為替レートが想定と比較して、また一段円安に推移していることを勘案すると、いずれかの段階で上方修正が入ることもあるかもしれません。

為替感応度(年間)は以下の通りと発表されています。
1米ドルあたりの売上高30億円・営業利益15億円
1ユーロあたりの売上高18億円・営業利益8億円
1人民元あたりの売上高70億円・営業利益48億円

発表直後は、好材料に反応して上値を試す展開も想定されますが、上方修正の中身が為替の円安要因だけであった場合は、すでに円安を織り込んでいた投資家は折り込み済みと判断し一旦確定に走るかもしれません。
前回予想を上回る結果となっても利食いが先行する場合もありますので注意が必要です。

中長期継続保有の場合は、6カ月線を支持線として押さえておきましょう。

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東P 3040 ソリトンのリクエスト分析

「セキュリティプロダクトとして確実に需要がある製品をそろえている会社で期待含め購入しましたが人気がないのか、だれも見向きもしないのか、一方的に下がっています。もう手放そうかと思っていますが、今の状況、今後の展開など、手放しするタイミングとして御指南いただけますでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

13週移動平均線(緑)が26週移動平均線(水)を下回り、株価も13週移動平均線を大きく下回っている状態ですので、上回るまでは基調は転換しません。大幅に下落した場合は小幅な戻りはありますが、しばらくは日柄整理が必要でしょう。

目先は、1000円の大台を維持できるかどうかに注目。再び大台を割れて終わることがあれば要注意です。

ともあれ、どんな下降相場にも戻りはある程度入るものですので、今直近2年間の最安値で処分するのではなく、手放すのであれば小戻りが入ったところを検討されてもよいかと思います。チャート下段のRCIを参考に13・26週線あたりの戻りを伺う局面を待ってもよいかもしれません。

財務面では、[最新]22年8月に発表された上期(22年12月期・第2四半期累計[1-6月])の連結経常利益は前年同期比34.7%減の8.5億円に落ち込みました。
この時点で進捗が遅れている点や、それにもかかわらず通期見通しの修正はなかったことから着地の通期決算への懸念や不透明感が広がり、投資家の買いの手が鈍っているものと思われます。

個人的には、通期の進捗が遅れている理由と、通期予想を変更しない理由を投資家にIR資料等を通じてもっとしっかりと説明すべきではないかと考えています。

会社のIR部門が投資家との対話をもっと積極的に行っていただけるとわかりやすいのですが、よく言えば技術者集団なのでしょうかね。

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東P 8306 三菱UFJのリクエスト分析

「200日移動平均線まで下落して来ており、買い場到来と見ています。第一四半期の決算は利益の進捗率が低かったですが、内容をよく調べてみると、見かけ程は悪くように思いました。分析のほどよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

株価は今年5月に75日移動平均線(水色)の中期線を下回って以降、同線が上値の抵抗ラインとして機能していることがわかります。

下値では200日移動平均線(橙色)が何度か支持線として機能しており、日経平均でみるところの全体相場が売り優勢に傾くなか、比較的固い動きとなっていました。

25日線(緑色)と75日線のカイリは日々縮小してきていることからボックス相場感を強めていますが、直近は右肩下がりの25日線を高値で超えられない状況が続いており、本日は200日線を終値で割り込む動きを見せています。
戻り売りが継続しているため、しばらく買いは見送りが賢明でしょう。

翌日以降、200日線を終値で回復できなければ同線を上値の抵抗ラインとして意識され下方向への動きを強めることも想定しておかなければなりません。

一方、早期に200日線を回復してくれば75日線近辺までの戻りを試しに行く展開が予想されますが、同線および750円水準は重いことが考えられます。
突破するには一段の材料がほしいところです。

今月は21日にFOMC(米連邦公開市場委員会)がありますので米金利の動向を合わせてウォッチしながら取り組まれるとよいと思います。
メガバンクにとって米金利の上昇は追い風となります。今のところは75bp(強気)の利上げ観測が優勢です。
ところが、このところの急激なドル高・円安進行でタカ派的な政策に変更がでてくるようなことがあれば注意が必要です。

なお、連結PBRは0.5倍で配当も増配予想ですので、700円割れ水準では割安感がでてくる可能性があります。

以上のことから、テクニカル分析上は短期的には様子見ですが、財務面や市況環境的には長期的には株価が下支えされる可能性はあると考えています。
RCIなどを参考に下値でしっかりと反発を待ってから検討されるとよいと思います。

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