東P 8306 三菱UFJのリクエスト分析

「200日移動平均線まで下落して来ており、買い場到来と見ています。第一四半期の決算は利益の進捗率が低かったですが、内容をよく調べてみると、見かけ程は悪くように思いました。分析のほどよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

株価は今年5月に75日移動平均線(水色)の中期線を下回って以降、同線が上値の抵抗ラインとして機能していることがわかります。

下値では200日移動平均線(橙色)が何度か支持線として機能しており、日経平均でみるところの全体相場が売り優勢に傾くなか、比較的固い動きとなっていました。

25日線(緑色)と75日線のカイリは日々縮小してきていることからボックス相場感を強めていますが、直近は右肩下がりの25日線を高値で超えられない状況が続いており、本日は200日線を終値で割り込む動きを見せています。
戻り売りが継続しているため、しばらく買いは見送りが賢明でしょう。

翌日以降、200日線を終値で回復できなければ同線を上値の抵抗ラインとして意識され下方向への動きを強めることも想定しておかなければなりません。

一方、早期に200日線を回復してくれば75日線近辺までの戻りを試しに行く展開が予想されますが、同線および750円水準は重いことが考えられます。
突破するには一段の材料がほしいところです。

今月は21日にFOMC(米連邦公開市場委員会)がありますので米金利の動向を合わせてウォッチしながら取り組まれるとよいと思います。
メガバンクにとって米金利の上昇は追い風となります。今のところは75bp(強気)の利上げ観測が優勢です。
ところが、このところの急激なドル高・円安進行でタカ派的な政策に変更がでてくるようなことがあれば注意が必要です。

なお、連結PBRは0.5倍で配当も増配予想ですので、700円割れ水準では割安感がでてくる可能性があります。

以上のことから、テクニカル分析上は短期的には様子見ですが、財務面や市況環境的には長期的には株価が下支えされる可能性はあると考えています。
RCIなどを参考に下値でしっかりと反発を待ってから検討されるとよいと思います。

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