ボリンジャーバンドを使った安値で狙う買いタイミング

今回は、ボリンジャーバンドを使って株価が安くなったポイント、つまり買いのタイミングを見極める方法について解説します。ここで使用しているのは株の達人の標準条件で表示できる20日ボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドの見方は大きく分けて2つあります。ひとつは、バンドが拡大しながら+1シグマや+2シグマに沿って株価が上昇していく「エクスパンション」と呼ばれるトレンド型の動きです。このときは、上昇の勢いが強く、いわゆるバンドウォークと呼ばれる現象が見られます。もう一つは、ボックス相場や売られすぎの状態を判断するために使う方法です。

後者の場合、ボリンジャーバンドをオシレーターのように見立て、+2シグマ付近は高値圏、−2シグマ付近は売られすぎの底値圏として判断します。通常、株価は±2シグマの範囲で動くことが多く、±3シグマまで行くことはまれです。そのため、株価が−2シグマ付近まで下がったときは、短期的な割安水準にある可能性が高くなります。

特に、ボリンジャーバンドのバンドが横ばいになっているときは、株価が一定の範囲内で推移していることを意味します。このような局面で−2シグマ付近に株価が達した場合は、下げ止まりやすく、反発のタイミングを狙う買い場になりやすいといえます。反対に、バンドが拡大しているときはトレンドが強く、ボラティリティが高まっているため、下落トレンドが継続するリスクもあります。

つまり、ボリンジャーバンドで買いのタイミングを狙う場合は、バンドが横ばいで落ち着いた局面での−2シグマ付近を意識するのが有効です。ここでローソク足が反転し始めたサインを確認できれば、エントリーポイントとして判断できます。ただし、バンドが再び拡大し始めた場合は下降トレンドへの転換リスクがあるため、損切りや撤退の判断も重要です。

今回はこのようなボリンジャーバンドの見方を動画で解説いたしましたので、ぜひご覧ください。