売られすぎを判断する移動平均線乖離率(カイリ率)の見方

日経平均株価は、26,000円付近から急反発しており、27,000円を上回って上昇しています。個別株も先週まで売り込まれていた状態から一転して買われており、反発している銘柄が増えています。そこで今回は売られすぎを判断する移動平均線乖離率の見方を解説いたします。

移動平均線乖離率とは、株価が移動平均線から何%離れているかというのを表したテクニカル指標です。株価は投げ売りや狼狽売り等で移動平均線から大きく下に離れると、過剰な割安状態となるため急反発することがあります。

こちらは下に25日移動平均線乖離率を表示していますが、このパターンでは乖離率が-10%を下回ったところから反転しています。移動平均線乖離率は銘柄によって下げ止まる値が違い、時価総額が大きい大型株では-5%程度、中大型株では-10%が目安となります。また新興小型株はボラティリティが非常に大きいため、-20%や-30%程度まで下落することもあります。

また同じオシレーターでもあるRSIやストキャスティクスでは下限が0%となるため、過剰に売られすぎた状態を判別するのが難しくなりますが、移動平均線乖離率であれば上限、下限がないため数値で判断することができます。また株の達人では、移動平均線乖離率を使って、銘柄のスクリーニングも簡単にできます。今回はこのようなポイントを動画で解説しておりますので、ぜひご覧ください。