東証1部 6706 電気興業のリクエスト分析

「お世話になっております。10年近く持っています。その間株式併合等ありました。もう少しでトントンの状態になる所まできましたので、やれやれ売りを考えています。最近5G銘柄とも言われていますので、もう少し待った方がいいでしょうか。ご教授ください。」と、リクエストいただきました。

電気興業は、電気通信と高周波の2の分野が収益の柱となっています。
移動平均線通信分野では、LTEや5G向けのアンテナ事業で需要見込まれるものの、価格競争が激化していることから受注環境は厳しい状況のようです。

8月に発表された20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は8800万円の赤字(前年同期は1億6400万円の黒字)に転落しています。四半期ごとの振れが大きいようなので今後も発表される業績には注意が必要です。

ただ、5G銘柄ということでテーマ性はあるため、大型株の動きが一服しているような地合いでは物色されやすい銘柄であるとは思います。

それでは、26週ボリンジャーバンドを見てみましょう。

安値と安値を結んだサポートライン、高値と高値を結んだレジスタンスラインを引きますと、三角保合いの形状です。

ここから先の上値のポイントは、まずボリンジャーバンドの1シグマ3257円近辺です。
ボリンジャーバンドの±1シグマは、トレンドの転換やこれから始まるトレンドの起点を確認するときに使える場合がありますので、上抜けできるか否かにまずは注目です。

やれやれの売りを考えていらっしゃるとのことですので、下値では26週線(ボリンジャーバンドの中心線)を下値支持線として抑えつつ、売りのタイミングを計ってください。

下段のMACDヒストグラムが0ラインを上抜けしていくようであれば、しばし戻りを待ってみてもよいかもしれません。

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