東P 6135 牧野フライスのリクエスト分析

「[牧野フライス]防衛予算アップにより、重工・IHI・川重など活況するとみられ、設備投資の一番槍として注目されます。」と、リクエストいただきました。

それでは牧野フライスのチャートを見てみましょう。
まずは日足です。

5月に長期筋の売買指針である200日移動平均線を超え、短・中期線を下値支持線に上昇基調となっていましたが、ここにきて25日移動平均線近辺まで調整が入っています。
これまで下値支持線として機能していたこの25日移動平均線を割れてくることがあれば1/5の高値4210円近辺まで下値の余地が広がりますので注意が必要です。

一方、25日移動平均線が下値支持線として意識され6/10と6/13に空けた窓を埋めに行くような展開となれば、押し目形成から再び6/8高値4860円を狙えるでしょう。
中期的な上昇基調はまだ崩れていません。

ご指摘の防衛予算などから牧野フライスを見た場合、セグメントの内、航空分野に関しては防衛といっていいかもしれません。
22年3月期決算短信の中でも触れられていたように、「エンジンや、防衛、宇宙産業向けについては受注増が期待できる」とのことでしたので、防衛銘柄の物色、出遅れとして注目されることはあるかもしれませんが、基本は半導体製造装置メーカーの一角としてみていかれたらよいかと思います。

例に挙げていただいた7011三菱重工、7012川崎重工、7013 IHIなど中・大型株の「ザ・防衛銘柄」というような銘柄を見てみますと昨年(2021年)末、2022年度当初予算案で防衛費が過去最大を更新したのをきっかけに上昇しています。川重に関しては一時出遅れた感はありました。防衛費の増額は今後も続くとみられていますが、利確などの玉から大きく調整することもありますので慎重に取り組みたいところです。

また、設備投資額から見た場合もテーマ性のある銘柄かと思います。
財務省と内閣府の法人企業景気予測調査によりますと、「今年度、企業が設備投資に使う金額は前の年度より16%増加する見通し」とのことです。

月足チャートを見てみますと、ここ数年間の長期で見た場合の上値の抵抗ラインは6000円越え水準です。


短期的に急上昇し大きく値幅をとれる状態ではなさそうですが、中期的に押し目を拾うスタンスであればじっくり持てる水準と堅実な値動きの銘柄だと思います。

カテゴリー: チャート分析 パーマリンク