東証1部 6301 コマツ の分析

「業績予想を下方修正したようですが、これで悪材料出尽くしでしょうか。」との事です。

春に発表した2014年業績予想。業績予想は、受注を抱えている売り上げ見通しが出来るものと、営業で売り上げを伸ばす努力目標があります。例えばマンション販売などは建てた分は販売する目標があるように、建機にも売り込もうとする目標はあるでしょう。そう言う目標を立てても実際の需要がなければ見込み違いになります。

今年は中国が予想以上の景気悪化のようです。ロシアのソチオリンピック建設も完成し、新たな建機を売り込み先を探さなければなりません。中国の景気悪化が需要減少の大きな理由になっている様です。元々需要が無いところでは売れません。

国内のインフラは出来上がっていて、新興国など、インフラ整備が活発なところに需要開拓しなければなりません。現状を見ますと、今回の業績予想を下方修正したのは悪材料出尽くしとは言い切れません。仮に春の決算予想発表のときに、見通しを下方修正していたか、今回にズレたかに過ぎないように思います。

年明けになり、再度業績を下方修正するのか、今回発表した業績予想で決算を終えるのか?。このあたりの見通しによっては下げ幅は拡大する事も考えられます。チャート的には75日~200日移動平均線(下値支持線)を下回りました。本来なら下降転換と見ますが、下方修正した業績で見たPERは15倍です。

一気に売られにくい様に見えますが、年明けの業績によっては2000円割れも考えられます。逆に国内のリニア新幹線などで需要が増えれば期待値は上がるかもしれません。株価は来年年明けの業績を見るまでは動きにくくなりました。下方修正すると売られる心配は続きます。チャート的には75日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。業績面、テクニカル面の両面から観察が必要です。

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東証マザーズ 3658 イーブック の分析

 「公募価格2457円が決まり、東証1部上場が決まった様ですが、この様な銘柄の値動きはどの様に見れば良いのですかね? 」との事です。

 

長期保有?をニュアンスとするコメントに感じます。2012年以降~2014年業績予想は、2桁増収増益を続けています。売り上げが増加する事は分母が大きくなるので、2桁増収を続ける事は難しくなりますが、今のところ30%以上の増収予想です。来年1月決算ですが、20%台の増収増益に下がると、市場規模が小さい事を意味するので売り要因です。

 

今年12月末は、キャピタルゲイン課税は10%→20%に変更です。もし2015年予想の伸び率が下がる様なら、買値は低いので、いったん12月末までキャピタルゲイン課税は10%以内に利益確定した方が良い。その後も成長率が伸びそうなら、また買い直す方が得策でしょう。買い直した損は来年以降に持ち越しされますから。。

 

 

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東証1部 5938 LIXILグループ  の分析

 8月二番天井の後 信用買い残が増加しております。10/9の1880円[120ヶ月移動平均あたり]から戻していますが、次の下値は60ヶ月移動平均でしょうか?戻り、下値目途等御教示願います。」との事です。

上昇基調では、中期の上値メド・下値メドを見る場合、26週ボリンジャーバンドが良いと思う。ボリンジャーバンドの動く範囲は-1Σ~+1Σ=66%。-2Σ~+2Σ=95%。-3Σ~+3Σ=99%と見ます。下値メドを見る場合-2Σ~-3Σです。現在-2Σ1900円・-3Σ1730円です。

 

前週に-2Σまで下げて反発していますから、いったん安値を付けた可能性があります。下降相場に転じた場合の下値メドの見方は変わりますから間違えないようにしてください。この場合は上昇トレンドの下値メドです。

または現在、一株純資産価格は1930円ですから、1900円を下回るとPBR一倍を下回りますので割安感がでます。テクニカル的な下値メド、株価価値から見た下値メドと合っている様に見えます。
 

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