今回は、ボリンジャーバンドの基本的な上昇パターンである「バンドウォーク」について解説します。特に、バンドウォークに発展しやすい銘柄のチャートパターンや注意すべきポイントについて整理しました。
現在主に使われているのは20日ボリンジャーバンドです。チャート上では補助的にMACDも表示しています。バンドウォークとは、ボリンジャーバンドの+1σに沿って株価が上昇していく現象のことを指し、あたかもバンドを歩いているように見えるためこのように呼ばれます。
ただし、バンドウォークの発生頻度は決して高くなく、多くの場合、株価は+1σをまたぐ動きを繰り返しながらバンド内で推移することが一般的です。しかし、あるタイミングで勢いよく上昇に転じることがあり、そのきっかけが重要になります。
バンドウォークの初期には、+2σを超えてくる場合や、+1σを安定して上回った状態から始まる場合があります。ギャップアップや大陽線、出来高の急増といった動意づいたローソク足のシグナルもよく見られる特徴です。
また、MACDの活用も効果的です。バンドウォークが始まったタイミングでMACDが上向きであれば、上昇トレンドの持続が期待できます。逆に、MACDがデッドクロスを形成すると、調整局面に入る可能性があるため注意が必要です。
重要なのは、ボリンジャーバンドだけで判断せず、ローソク足や出来高、トレンドライン、MACDなどを組み合わせて精度を高めることです。上昇し始めた銘柄については、何度かエントリーできるチャンスがありますので、焦らず+1σ付近での動きや他のテクニカル指標を見ながらタイミングを計るとよいでしょう。
今回はこのようなバンドウォークの基本とチャート上の見極め方を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。