株式投資において短期トレードを行う際には、日足だけでなく一時間足などの短い時間軸を活用することで、より精度の高いタイミングを見極めることができます。今回取り上げたのはNEC(6701)のチャートです。日足では株価が飛び飛びになりやすく、陰線や陽線の細かい動きに振り回されがちですが、1時間足に切り替えることでトレンドの流れや抵抗、反転ポイントがはっきりと見えてきます。
例えばNECのチャートでは、30本移動平均線を軸に株価が上昇している様子が確認でき、ギャップアップしても移動平均線に沿った動きを見せています。また、ボリンジャーバンドを重ねることで、プラス2σ付近で一旦下落する場面など、短期的な売買ポイントをつかみやすくなります。日足で見れば1本のローソク足に過ぎない動きも、一時間足に切り替えることで上下の流れが鮮明になり、エントリーや利益確定の判断に役立ちます。
ただし、すべての銘柄に一時間足が適しているわけではありません。小型株や値動きの激しい銘柄では15分足の方が適している場合もあります。NECの場合は一時間足の方がトレンドが明確に出やすいため、分足を短くしすぎると逆にトレンドが細かく切り替わり、タイミングを取りづらくなる傾向があります。
また、1時間足の移動平均線を明確に下抜けると短期的には下降転換となるため、その局面では無理に買いを狙うよりも、しっかりと押し目をつけて下げ止まった場面を狙う戦略が有効です。相場が強い局面では分足を確認し、銘柄ごとに最適な時間軸を選択することが短期トレードの成否を左右します。
今回はこのような短期トレードにおける一時間足や分足を活用した売買タイミングの取り方について動画で解説していますので、ぜひご覧ください。