東証1部 8078 阪和興業のリクエスト分析

「好業績ですが、株価が低迷している原因はどの辺にあるのでしょうか。購入単価3150円で、配当目的もあり、中長期で保有するスタンスです。以前にも同銘柄でリクエストさせていただきましたが、チャート分析をよろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

今年2月に中期的な売買指針である75日移動平均線(水色)を超えて一段高となりましたが、3500円手前では伸び悩みボックス相場となりました。

ご覧のように、下値ではこの75日移動平均線が何度もサポートとなり安定した動きをみせていましたが、5月に入ってからの急落で、これまでのサポートラインを一気に下抜ける展開となりました。

ただし、低PBR・PERで業績も良いため貿易摩擦の問題で5月に全体相場(日経平均)が急落したことで引っぱられる格好となっても、突っ込み売りが入る場面では買いも入り確りとした印象です。

当該企業の経営は、株主への継続的な利益の還元を重要政策として捉えており連結ROEは10%を超えています。株主の方をしっかりみている企業として一定の評価ができます。中期投資ということですのでそういった意味では、下値での買い支えに期待したいとことです。

しかし、テクニカル的には、戻りで3000円の大台が上値の抵抗となるようですと厳しくなってきます。戻り売りが想定される状態です。状況の好転は出来高増加などの強い変化があるか、ここから下値を切り上げる動きに向かうか、しばらくは状況観察が必要そうです。

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