今回は、ボリンジャーバンドを活用して株価が動き出すタイミングを捉える方法について解説します。特に、チャート上で見られる典型的なパターンや、そういった銘柄の具体的な見つけ方について紹介します。
ボリンジャーバンドは、バンドの「収縮」と「拡大」を繰り返すことで、トレードの好機を示唆するテクニカル指標です。相場全体が動意づいたタイミングや、個別銘柄に新たな材料が出た場面では、バンドが大きく拡大しながら株価が急騰するケースが多く見られます。
特に注目すべきは、このチャートパターンのように、バンドが収縮している状態、つまりバンド幅が非常に狭い状態から、陽線や大きな出来高を伴って上方にブレイクする場面です。これは「エクスパンション」と呼ばれるチャートパターンで、買いのチャンスとされます。
このようなエクスパンションのタイミングを捉えるためには、スクリーニング条件を工夫することが重要です。たとえば、株の達人のスクリーニング機能を用いれば、20日ボリンジャーバンドで終値が+2σ以上に位置しており、なおかつ200日移動平均線からの乖離が+10%以内という条件を設定することで、過熱感のない動き始めの銘柄を抽出することが可能です。
また、日経平均が強く動いている局面では、225採用銘柄に限定するのも有効です。主力株に絞ることで、より信頼性の高いエントリーチャンスを見つけることができます。
例えば、関税合意のニュースを受けて、自動車株などが一斉に動意づいた局面では、これまで低迷していた銘柄が急速に動き出すことがあります。そうした銘柄をボリンジャーバンドのエクスパンションで捉えることができれば、非常に効率的なトレードが可能となります。
株の達人はこうした柔軟なスクリーニング機能を備えており、条件を自由に組み合わせることで、自分に合った銘柄選定が可能です。今回はこのようなボリンジャーバンドを使った銘柄の動き出しを捉える方法を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。