信用残株数の推移からわかる株価の値動きの特徴

個別株の3月配当取りの買いが強まったことで、日経平均株価も上昇傾向にあります。今回は信用残株の推移でわかる株価の動きの傾向を見ていきましょう。

信用残株とは信用取引で買った際の信用買いの残株数と、信用売り(空売り)の残株数の推移のことです。この信用残の推移を見ることで株価の値動きの傾向を読み取ることができます。

信用買い残が多い場合、買っている人が多いから株価が上昇しやすいと見られがちですが、株価の動きは逆になる傾向が強くなります。特に株価が下降トレンドの場合、信用買いで持っている投資家は評価損が増えることになり、損切りの売りや株価が戻っても戻り売りが強まることになります。

また株価が上昇トレンドの場合、信用買いで持っている投資家は利益になりますが、空売りで持っている投資家は損失になりますので、売り方の買い戻しが増えて株価を押し上げることになります。

特にこのチャートパターンのように、下降トレンドの状態で信用買い残が増えていると下落傾向が長引き、買い残が減少しはじめて売り残のほうが買い残を上回ると、上昇転換していることがわかります。今回はこのような信用残株数の見方やポイントを動画で解説いたしましたので、ぜひご覧ください。