株価が一時的に下落した押し目の捉え方について解説します。押し目とは、上昇トレンド中に一時的な株価の下落を狙って買いを仕掛ける戦略です。上昇トレンドの際には、株価が移動平均線を上回りながら高値を更新していきますが、利益確定売りや地合いの悪化などで一時的に株価が下がることがあります。こうした場面で、再び上昇に転じるタイミングを見極めて買いを入れるのが「押し目買い」です。
特に25日線や75日線といった主要な移動平均線付近で株価が下げ止まることが多く、そういった位置でローソク足の反転が見られればエントリーの好機となります。また、RCIなどのオシレーター系指標で「売られすぎ」の水準に達していることも、押し目の判断材料になります。たとえば、9日のRCIがマイナス80付近まで下がった場面で、75日線上でローソク足が切り返すような形になれば、押し目のシグナルと見ることができます。
ただし、トレンドが強い局面では、RCIが極端に下がらず、25日線付近で反転することもあるため、RCIの水準にこだわりすぎず、短期的な押し目か、それとも深めの押し目かを見極める必要があります。ローソク足の動きと組み合わせて、反転の兆候が見られたらタイミングを取っていきましょう。
一方で、押し目と見てエントリーしたものの、25日線や75日線で下げ止まらずにさらに株価が下落してしまうケースもあります。その場合、200日線など下位の移動平均線で下げ止まる可能性もありますが、それまでの値幅に耐えられないようであれば、早めに撤退する判断が求められます。移動平均線同士の距離感も含めて、どこまでの下落なら許容できるか、リスク管理の観点が非常に重要です。
今回はこのような押し目買いの捉え方と銘柄の見つけ方も動画で解説していますので、ぜひご覧ください。