株価の上昇と移動平均線の関係

北朝鮮リスクの後退から、日経平均株価は大きく切り返して反発しています。小型新興株も一時的には大きく売られましたが、すでに反転して高値更新している銘柄も目立ちます。今回は、株価の上昇と移動平均線の関係について見てみましょう。

株価が一方向に上昇し続ける際には、移動平均線に決まった形があります。短期から長期の移動平均線が上向きで、株価が一番上で推移している状態が、株価がもっとも勢い良く上昇します。また移動平均線の位置関係も長期線が一番下にあり、短期線が一番上にある状態が強い上昇のパターンです。チャートで見てみましょう。

また移動平均線で重要なのは、株価が移動平均線を割り込むと、その下の移動平均線が下値を押さえる抵抗線となるということです。例えば図にあるように、株価が上昇し続けている際に、短期の10日移動平均線を割り込むと、その下の25日移動平均線まで下落します。仮にその25日移動平均線を割り込んでしまった場合は、その下にある75日移動平均線まで下落することになります。

このように移動平均線は、トレンドだけでなく、売買戦略を立てる際の株価の目処としても使うことができます。普段、何気なく見ている移動平均線ですが、ちょっとした見方のコツを覚えるだけで、トレードの強い見方になります。今回はこのようなポイントを動画で解説いたしました。ぜひご覧ください。