今回は株の達人Ver7を活用して、注目されているテーマ株の中から、動意づいている銘柄やトレンドの強い銘柄をどのように見つけていくかについて解説しています。
今回、取り上げた銘柄の一例として、グロース市場に上場しているフーバーブレイン(3927)があります。この銘柄は情報セキュリティ関連で、テーマとしては人工知能やサイバーセキュリティに分類されています。実際、業績も好調で、売上高は前年比28%増、純利益は2倍以上という伸びを示しています。株価も700円台から1,000円近くまで上昇し、40%以上の値上がりを記録しています。
小型株のテーマ銘柄は、ひとたび市場の注目を集めると、急速に上昇トレンドに入ることが多くなります。株の達人には、株探の人気テーマランキングをもとに、防衛関連、人工知能などのテーマをグループ化した一覧機能があり、これを活用することで、注目度の高いテーマをすぐに絞り込むことができます。
ただし、例えば「人工知能」といっても300銘柄以上が該当するため、その中から魅力のある銘柄をさらに絞り込む必要があります。そこで役立つのが、株の達人の銘柄選択機能です。
具体的には、以下のような条件を設定します
・ 売上高・経常利益・純利益がすべて5%以上の増加(増収増益)
・ 時価総額500億円以下の小型株
・株価が25日線・75日線を上回っている
・出来高が25日平均で20万株以上
これにより、成長性とトレンドの両方を備えた小型株を効率的に抽出することが可能です。「人工知能」に設定すると15銘柄まで絞り込めます。
チャートの形状を一つひとつ確認する必要はあるものの、これにより、実際に買われている傾向の強い銘柄を効率よく見つけ出せます。ランキング機能もあり、注目度の高いテーマが自動的にリスト化されるため、半導体や船舶といった他のテーマにも応用可能です。
今回紹介した条件はやや厳しめではありますが、ご希望に応じて時価総額の制限を外すなど、柔軟にカスタマイズが可能です。市況全体が鈍いときほど、個別の小型株に資金が流れやすくなることもあり、こうした条件でのスクリーニングは、トレードのチャンスを広げる一助となるでしょう。
今回はこのようなテーマ株の絞り込み手法を動画で解説していますので、ぜひご覧ください。